イスラエルは主のぶどう畑
イスラエルの歴代の王であったソロモン王の時代、死海の西岸に位置するオアシスであるエン・ゲディの地では、ぶどう畑が豊かに栽培されました。 〈参照・雅歌1:14〉
聖書には、万軍の主のぶどう畑はイスラエルの家〈イザヤ5:7〉と書かれてあり、夜も昼もユダヤ人イスラエルの人々を、主御自身が愛され見守っておられます。
ダビデの子孫として誕生された王なるメシヤ・イエスは、万軍の主である王としてこの終わりの時、イスラエルの残りの民の為に、大路を備えられます。昔、イスラエルの民がエジプトから上って来た日に備えられたようにです。そして、いのちの書にしるされている者をすべて救われるのです。
“その日、主は、鋭い大きな強い剣で、
逃げ惑う蛇レビヤタン、
曲がりくねる蛇レビヤタンを罰し、
海にいる竜を殺される。
その日、
麗しいぶどう畑、これについて歌え。
わたし、主は、それを見守る者。
絶えずこれに水を注ぎ、
だれも、それをそこなわないように、
昼も夜もこれを見守っいる。”〈イザヤ27:1-3〉
Isaiah53 abcdz2000
〔蛇レビヤタン〕…レビヤタンは、神によって裁かれる神に敵対する勢力、アッシリヤ・バビロニアの象徴とされ、ヨブ記41章では、すべての誇り高い獣の王として書かれています。
〈詩篇74:14〉ではエジプトを指し、モーセに率いられてイスラエルの民が、過越の小羊の血によってエジプトの奴隷状態から解放され、海の真ん中のかわいた地を進ん行った時にも、主は、レビヤタンの頭を打ち砕き、海の巨獣の頭を砕かれたと言っています。
〔海にいる竜〕…〈エゼキエル32:2〉の御言葉に出てくる海の中のわには、別訳では竜でエジプトのパロ王です。又、〈ヨブ記26:12.13〉に出てくるラハブは、海の怪獣を意味し象徴的にはエジプトに与えられた総称です。
“神は御力によって海をかき立て、
神の英知をもってラハブを打ち砕く。
その息によって天は晴れ渡り、
御手は逃げる蛇を刺し通す。”〈ヨブ記26:12.13〉
神の英知と、主の御手の剣である御言葉が、蛇レビヤタンも海にいる竜も刺し殺されると、聖書は言っています。
イエスキリストの勝利と報復
イエスが、最後のアダムすなわち人として、十字架の死に至るまで神に従い通されたので、サタンの頭(暗闇の主権と支配)は、すでに踏み砕かれました。
イエスキリストは、十字架の死と復活という完全な勝利によって、最初のアダムがサタンに騙し取られたその権威を奪い返されたのです。今や“キリストがすべての支配と権威のかしらです。”〈コロサイ2:10〉
イエスキリストの十字架の勝利と、復活のいのちの力によって、悪魔がもたらした死と暗闇の支配は、もはや打ち砕かれました。
神は、イエスによって、私たちを暗闇の圧制から救い出して、愛する御子イエスの支配の中に移してくださったのです。
主は、イエスキリストの十字架の血による新しい契約をユダヤ人イスラエルの民と結ばれ、永遠に変わらね愛をもってユダヤ人を贖われます。その時、神との平和の契約が実現します。〈参照イザヤ54:5-10〉
ユダヤ人が、主イエスキリストの十字架を仰ぎ見る時、主の十字架の勝利か輝き、主の栄光が全地に満ちるのです。
“時が来れば、ヤコブは根を張り、
イスラエルは芽を出し、花を咲かせ、
世界の面に実をみたす。”〈イザヤ27:6〉
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