2014年4月4日金曜日

世界に広がる神の祝福*大草原の小さな家2*ローラ インガルス ワイルダー

おもしろブログ特集
大草原の小さな家*ローラ インガルス ワイルダー


大きな森は、人が多くなりすぎたので、ローラの父親チャールズは、新しい地、大草原へと家族で移住しようと旅立つ。
父チャールズは、自然が豊かで野生の動物たちが自由で安心して住めるような所が好きなのだった。
そこで、長い旅を続け、インガルス一家は大草原に小さな丸太小屋を作って住むことになる。ローラが6才から9才くらいの話である。
大草原は、木々のない平らな土地で草原が広がっている所である。まだ、アメリカ人が住んでなく、インディアンだけが住み、野生の動物たちが自由に歩き回っていた。

インガルス一家は、新しい土地を目指して長い長い旅をする。
毎日、毎日、馬車の旅を続け、夜には新しい場所でキャンプの準備をするのだ。
ローラたちは、いくつもの川を渡り、大きな森の小さな家があったウィスコンシン州から、インディアンテリトリーのオクラホマ州までたどり着いたのだった。
大きな森の小さな家にいた時からローラの良い友達である飼い犬ジャックも、いつも馬車の下にいて、走り続けて旅をして来たのだ。
そして、見渡す限りの大草原に、インガルス一家は家を建てて住むことになったのである。

父チャールズは、家と馬小屋を建てる為に、何日もかけ丸太を運んで来る。
そして、なるべく早く家を建てようとしている。野生の狼に襲われるのが心配なのだ。
家の基礎は父チャールズだけで作ることができたが、壁の丸太を積み上げる時には母キャロラインも共に懸命に手伝うことになる。父チャールズひとりでは、高い所に丸太を組むことができなかったのだ。
しかし、母キャロラインの足に丸太が落ち、ケガをしてしまう。
そんな時現れたのが、なぜかテネシー生まれの山猫の異名を持つ愉快なエドワーズだった。その異名の理由は、エドワーズさんが山猫の真似がうまいのか?。それとも、父チャールズがエドワーズさんが山猫に似ていると思っているのか?のどっちかである。
良き隣人であるエドワーズの助けによって、家も馬小屋も素早く建てて行くことができたのである。

大草原の小さな家の物語では、インガルス一家とエドワーズやスコットとの良き隣人関係が中心となって、ローラたちの生活は進んで行く。
ある時は、家の屋根を打ち付ける為の釘を、エドワーズが父チャールズに使って欲しいと言ってきかない。父チャールズは、エドワーズのその愛を受け取る。
しかし、ある時は、井戸を掘っている時に、溜まっていた悪いガスでエドワーズが気を失っているのを、父チャールズが命掛けで助けに行ったのだった。
そんな中で、インガルス一家にとっても、エドワーズにとっても、お互いがなくてはならない存在になって行くのである。

また、スコットさんという良き隣人がいる。
インガルス一家がおこり熱(マラリア)にかかり全員が寝込んでしまった時に、家を通りかかった黒人医師のドクター•タンが助けてくれ、その後にインガルス一家の面倒を見に通ってくれたのがスコット婦人である。
彼女は、インガルス一家だけでなく他の家々の人々を助ける為に、寝る暇もないほど働き続けていた。
インガルス一家が回復した時、母キャロラインがスコット婦人にお礼を言うと、「こんな時に助け合うのが近所付き合いってものですからね。」と言う。

父チャールズが町に買い出しに行き留守の時には、家を守っている名犬ジャックに「今にも噛みついてやるぞ。」と脅されながらエドワーズさんは、インガルス家の男手がいる仕事を、毎日手伝いに来てくれる。
したがって、毎日エドワーズさんは、ジャックに薪の山の上に追い上げられることになるのだ。そうすると、今度はジャックが、母キャロラインにエドワーズさんを守る為に家の中に押し込められることになる。したがって、毎日ジャックも、母キャロラインに家の中に押し込められたのだった。
エドワーズは、もともと、とても頼りになる隣人なのである。

父チャールズが家を留守にし、ローラもメアリーも不安で眠れない夜、母キャロラインは揺り椅子に座り、ゆっくり揺らしながら、歌い始めたのだった。

「はるかかなた、遠い地に
幸せの国、あるという
聖者はみな栄光に満ち、
日光のごとき輝きたもうとか。
ああ、天使の歌声を聞け
主には栄光、王にはー」
ローラは、いつの間にか眠ってしまったらしいのです。まばゆく輝く天使たちが、母さんと一緒に歌い始め、その、この世のものとは思えない歌に聞き惚れてうっとりしていたローラが、はっとして目を開くと、暖炉の前に立っている父さんの姿が見えました。
ローラは「父さん!父さん!」と叫びながら、ベッドから飛びだして行きました。<ローラ インガルス ワイルダー著*恩地三保子訳>

母キャロラインが歌ったこの曲は、プラムクリークの土手での物語で、ローラとメアリーが初めて教会に行く日、みんなで馬車に乗りながら歌った曲でもある。
天国は幸せの国で、聖者(イエスを信じる者)はみな、救い主イエスの再臨とともに栄光の姿に変えられ、光の子として太陽のように輝くのだ。と聖書に書かれている。
天国には、もはや死もなく、悲しみも苦しみもないのである。
恵み深い全地全能の神と、救い主である王なるイエスこそが、永遠に栄光と賛美を受けるにふさわしい方なのである。
そして、天使たちも、神のひとり子であるイエスを崇め、神を賛美しているのである。


大草原の小さな家でのクリスマス
この年のクリスマスは雪がなく、雨が降り続いていた。
クリーク(川)の水かさは増し凄まじい音を立てて流れている。
せっかく、みんなで一緒にクリスマスのごちそうを食べようとエドワーズさんを招待していたのに来れそうもない。
母キャロラインは、たったひとりでエドワーズがクリスマスを過ごさなければならないのは気の毒だと言っている。でも、父チャールズは、今あのクリークを渡るのは命掛けだからとても無理だと言う。
ローラたちは、他の事も気にかかっていた。これではサンタクロースがクリークを渡れそうもない。
ローラたちは気が晴れないまま、うかない顔でお祈りをして眠りに着いたのだった。
ちっともクリスマスらしくないのだ。
父チャールズもいつものようにバイオリンを弾く気にならないと言う。
しかし、母キャロラインが突然立ち上がり、「ローラたちのクリスマスの靴下を下げておきましょう。何か起こるかもしれないからね。」と言い出すのである。
そして、母キャロラインは、暖炉のはしにローラとメアリーの靴下を吊るしたのだった。

クリスマスの朝、ローラが目を覚ますと、「お宅のおちびちゃんたちの為に、どうしてもクリスマスをしなけきゃな。」エドワーズのそんな声が聞こえて来た。

エドワーズさんは言うのでした。クリークの水かさがひどく増えているのを見て、サンタクロースには、とても渡れないだろうと思った、と。........
エドワーズさんは、サンタクロースは、まず、「こんにちは、エドワーズ!」と言ったと言うのでした。......
それから、サンタクロースはこう言ったのです。「あんたは、今、ヴァーディーグリス川の近くに住んでいるようだね。そのあたりで、メアリーとローラと言い名の、小さい女の子に会ったことがおありかね?」
「ええ、よく知ってますとも」エドワーズさんは答えたのです。
「実は、まことに気がかりなのだが」サンタクロースは言うのです。「ふたりとも、まことに優しい、可愛い、良い子たちなのだし、ふたりともわしを待っているに違いない。.....エドワーズ、今年一度だけでいい、どうかこのプレゼントをふたりの所まで届けてくれまいか」サンタクロースは言ったのです。
「おやすい御用です。喜んで役に立ちますよ」<ローラ インガルス ワイルダー著*恩地三保子訳>

エドワーズさんは、そうサンタクロースに約束し、ローラとメアリーにクリスマスプレゼントを預かって来たと話したのだった。
エドワーズは、クリークで濡れて凍えた体を暖めながら、ローラたちのベッドの床に座りながらそんな話をローラとメアリーにしてくれた。
そして、母キャロラインに言われて、暖炉の靴下を見ると、キラキラ光るカップや紅白の縞をしたクリスマスのキャンディ、ハート型のお菓子、そして、ピカピカの1ペニーが入っていたのだった。
ローラとメアリーは、喜びのあまり、はしゃいで朝ご飯が食べられないほどだった。
でもそのあと、みんなでお昼も夜もクリスマスのごちそうを食べ、暖炉の前で楽しい話をしたりして過ごしたのだ。
エドワーズのメアリーとローラを愛する心によって、その年のクリスマスは本当に素晴らしいクリスマスになったのだった。
母キャロラインの言った通り、何か良いことが起こったのである。

【クリスマスの喜びの訪れ】
これはローラたちの時代よりもっと昔に本当にあった話である。東方の博士たちは、ひときわ輝く明るい星を目指して進んで行った。
彼らは、救い主イエスを探していたのだ。
東方の博士たちは、エルサレムまでたどり着くと、こう言った。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか?私たちは、東の方でその方の星を見たので、拝みにまいりました。」....
すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子イエスのおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
そして、その家に入って、母マリヤと共におられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。
そして、宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。
さて、この土地に、羊飼いたちが、野宿で夜番をしながら羊の群れを見守っていた。
すると、主の使いが彼らの所に来て、主の栄光が回りを照らしたので、彼らはひどく恐れた。
御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。今、私はこの民全体の為にすばらしい喜びを知らせに来たのです。きょう、ダビデの町で、あなたがたの為に、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。....」
すると、たちまち、その御使いと一緒に、多くの天の軍勢が現れて、神を賛美して言った。
「いと高き所に、栄光が神にあるように。
地の上に、平和が、
御心にかなう人があるように。」<聖書のマタイ2章、ルカ2章より。>

父チャールズと母キャロラインやエドワーズさんから、この年クリスマスにたくさんの愛を受け取ったローラは、これから年を重ねるごとに、クリスマスの本当の意味とその愛の心を母キャロラインから学ぶことになって行くのだった。

ローラ インガルス ワイルダーは、クリスマスイヴの聖夜にひとり娘のローズに、救い主イエスキリストの誕生の聖書の話をしていたと、<ロジャー・リー ・マグブライド著*新大草原の小さな家シリーズ>の本の中に書かれている。
クリスマスの良き訪れの本当の意味を、ローラは娘ローズに聖書の話から伝えたのである。



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