2014年2月15日土曜日

ネヘミヤ*可能になった夢


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ネヘミヤ 可能になった夢  


ネヘミヤの名は、「ヤハウェが慰めてくださった」の意味である。
ネヘミヤの名前は、天地を造られた神が慰められる方であり、愛に満ちた方であることを現わしている。

BC430年頃に書かれた書物がネヘミヤ記である。

捕囚となり、ペルシア帝国の王•アルタシャスタの献酌官になっていたネヘミヤは、自分の故郷であるエルサレム の城壁はくずされ、その門は火で焼き払われて、荒れ果てた状況であることを知った。
そのうえ、捕囚から逃れて生き残った残りのユダヤ人達 が非常に困難な中にあること を聞いたのだった。

そこで、ネヘミヤは、自分の国や民族の事を思い、故郷エルサレムの復活を願って、天地を造られた 神に祈るのである。
「天の神、主。…いつくしみを賜る方。…主よ。どうぞ、 私の祈りと、あなたの名を 喜んで 敬うイスラエルの民の祈りに耳を傾けてください 。そして、どうか、あなたの幸いを見させてください…。」
そして、ネヘミヤはアルタ シャスタ王に、自分の故郷エルサレムへの帰国を願い出るのである。

ネヘミヤの故郷エルサレムは、救い主 イエス キリストが十字架の上で勝利を成し遂げられ、死んで 復活 されたところである。
救い主 イエス キリストの十字架は、神の最高の愛を現わしている。
だからこそ神は、ユダヤ民族によって、この聖地を守らせ続けて来られたのである。
”神は、独り子(イエス)を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。”〈Ⅰヨハネ4:9 〉

ネヘミヤの夢
ネヘミヤには夢があった。しかし、ネヘミヤには、当時のエルサレムやイスラエルの国の状況を考えると、成功することが難しい不可能な夢に思えた。
ネヘミヤは、エルサレムの門と城壁を再建したいと願っていたのだ。
ネヘミヤは神に、純粋で高潔な愛をささげ神に忠誠を誓いつつ、一匹の獣を連れてエルサレムへと旅に出かけた。
しばらく行くと、暗闇の中から黒い大きな門が現れた。
ネヘミヤは、つい愚かにも、門を巨人と錯覚し、どんなに恐れていても、その腕が疲れ果てるまで、正義の為に戦ってしまった。その夢を実現するために。
そんな失敗によっても、ネヘミヤの気高い意志と勇気は、少しもくじけることがなかった。
次は、城壁の再建だった。
ネヘミヤは、現実の世界に妨げられながらも、やはり、気高い意志と勇気は少しもくじけなかった。

だから何度も言けど、そんなことはメッゲナイト。そんなことは絶対にありません。
これじゃあドンキホーテじゃないか。
ドンキホーテの話はフィクションではあるが、彼は騎士道精神に夢中になり 風車と戦い、人々の物笑いとなり傷つきながら、不可能な夢を追い続けることに なってしまった。
しかし 、ネヘミヤの夢は、エルシャダイ*全能の 神によって可能になったのである。
だから真剣なことを書くと、

エルサレムの城壁と門の再建
アルタシャスタ王が即位して、20年目の事であった。
王の前に酒が出た時、ネヘミヤは酒を取り上げ、それを王に差し上げた。これまで ネヘミヤは王の前で しおれたことはなかった。
その時、王はネヘミヤに言った。「あなたは病気でもなさそうなのに、なぜそのように悲しい顔つきをしているのか 。きっと心に悲しみがあるに違いない。」
ネヘミヤは王に言った。「私の先祖の墓のある町が廃墟となり 、その門は焼き払われている というのに どうして悲しい顔しないで おられましょうか。」
すると、王はネヘミヤに言った。「では、 あなたは 何を願うのか。」
そこでネヘミヤは、天の神に祈ってから王に答えた。「王よ。もしよければ、私の先祖の墓のある町へ私を送って、エルサレムを再建させてください。」

アルタシャスタ王は、ネヘミヤをエルサレムへと快く送り出した。
神の御手がネヘミヤの上にあったので、王はネヘミヤの全ての願いをかなえたのである。
こうして、ネヘミヤはエルサレムに帰って来て、そこにとどまった。

ある時、ネヘミヤは夜中に起きた。
ネヘミヤは、神がネヘミヤの心を動かして エルサレムの為に彼にさせようとしておれることを、誰にも告げなかった。
ネヘミヤはその夜、1頭の獣を連れて行き、その獣に乗り、エルサレムの城壁と12の門がどうなっているのかを見に行った。
彼がエルサレムを調べると、その城壁は くずされ、その門は焼け尽きていた。

さて、ネヘミヤは、エルサレムにとどまっていたユダヤ人の人々に言った。
「私達は、困難に直面している。エルサレムは廃墟となり、その門は焼き払らわれたままである。さぁ、エルサレムの城壁を建て直し、もうこれ以上そしりを受けないようにしよう。」
また、ネヘミヤは、彼に恵みを下さった神の御手のこと、また、アルタ シャスタ王がネヘミヤに話したことばをも彼らに告げた。
そこで 彼らは、「さぁ、再建に取りかかろう。」と言って、この良い仕事に着手した。

さて、ネヘミヤは、エルサレムのイスラエルの民と共に、城壁と12の門の再建に取りかかったが、再建に反対する敵がやって来て、イスラエルの民をあざけり、さげすんで言った。「おまえたちをしている このことは何だ。おまえたちは王に反逆しようとしてるのか。」
そこで、ネヘミヤは彼らに言葉を返して言った。
「天の神ご自身が、私たちを成功させてくださる。だから、私たちは再建に取りかかってるのだ。しかし 、あなた方には エルサレムの中に何の分け前も、権利も、記念もないのだ。」

エルサレムの城壁と 門の再建工事は、着々と進んでいった。
敵は、ネヘミヤたちが城壁を修復してることを聞くと、怒り、また 非常に憤慨して、ユダヤ人たちをあざけった。
「このあわれな ユダヤ人たちは、いったい何をしているのか。あれを修復して、焼けてしまった石をちりあくたの中から生き返らせようとするのか。」
他の敵もまた、「彼らの建てている城壁なら、一匹の狐が上っても、その石垣をくずしてしまうだろう。」と言った。
ネヘミヤは、それには答えず、神に祈った。
「お聞きください、私たちの神。私たちは軽蔑されています。彼らのそしりを彼らの頭に返し、彼らが捕囚の地でかすめ奪われるようにしてください。彼らは建て直す者を侮辱したからです。」
こうして、城壁の半分までが建て直された。民に働く気があったからである。

ところが、城壁の再建に反対する敵は、エルサレムの城壁の修復がはかどり、割れ目もふさがり始めたことを聞いた時、非常に怒り、彼らはみなエルサレムに攻め入り、混乱を起こそうと陰謀を企てた。
しかし私たちは、私たちの神に祈り、敵に備えて日夜見張りを置いた。

エルサレムの城壁の再建に反対する敵が「彼らの知らないうちに、まだ見ないうちに、彼らの真ん中に入り込んで、彼らを殺し、その工事を止めさせよう。」と、どこからでも攻め込んで来た。
ネヘミヤは、イスラエルの民に城壁の後ろの空き地に剣や槍や弓を持たせて配置した。
そしてネヘミヤは、彼らが恐れているを見て立ち上がり言った。「彼らを恐れてはならない。大いなる恐るべき主を覚え、自分たちの兄弟、息子、娘、妻、また家のために戦いなさい。」

敵のたくらみがイスラエルの民に悟られ、神がそれを打ち壊されたということを聞いた時、ネヘミヤたちは皆、城壁に帰り、それぞれ自分の工事に戻った。
彼らはそのようにして城壁を再建して行った。

エルサレムの城壁は、奇跡的に52日後に完成した。
ネヘミヤとイスラエルの民の敵が、この事を聞いた時、イスラエルの回りの諸国民はみな恐れ、大いに面目を失った。
エルサレムの城壁の再建工事が、神によってなされたことを知ったからである。
主の御心であるエルサレムの城壁と門の再建というネヘミヤの願いは、不可能を可能にする 神によって成功し、最後まで実現したのである。

最後に。不可能な夢を 探求したドンキホーテの映画 の中で、ドンキホーテすなわち、ラマンチャの男が歌った
The impossible dream.という曲がある。

夢がある。不可能な夢だが。
そのために決して負けることない戦いをするのだ。
耐えられないようなや悲しみや後悔を乗り越えてでも、
勇敢な者さえも恐れるような所へさえ走る。・・・・
あの星を見て、あの星に ついていくことが私の探求である。・・・・

カトリック教の信者であり 司祭に愛されていたドンキホーテは、例えどんなに希望がなくても例えどんなに遠くても、あの一つの星についていくことが、私の探求であると歌い上げている。
ドンキホーテ の作者が言いたかったあの一つの星とは、明けの明星である救い主 イエスキリストを現しているのかもしれない。

”見よ。わたしはこの町の傷をいやして直し、彼らをいやして彼らに平安と真実を豊かに示す。〃<エレミヤ33:6>

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