2013年12月16日月曜日

士師サムソンとデリラ

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士師サムソンとデリラ

 
 
 サムソンの名の意味は、「太陽の人」である。

 サムソンは、イスラエルのナジル人であった。

 ナジル人とは、神の聖なる者として育ち、ぶどう酒や濃い酒をいっさい飲まない。頭の髪の毛にカミソリを入れず伸ばしたままの人のことである。

 
 サムソンは、イスラエル人を脅かすペリシテ人から、彼らを救うために神が遣わした士師であった。

 その頃はペリシテ人がイスラエルを支配していたからである。

 
 主の霊が激しく下ると、いつも無敵となるサムソンだった。

 それは、一頭の獅子が吠えたけりながら襲って来ても容易に引き裂くほどだった。

 ある日、サムソンが引き裂いた獅子のからだを見ると、蜜蜂が群がり蜂蜜が流れ出ていた。

 
 旧約聖書では、暗く荒廃し混迷した世界を新しく造り変える力は、聖霊であると書かれている。

 初めに、神が天と地を創造した時も、暗く茫漠とし混迷した地を、神の霊が覆っていた。そして、「光あれ。」と神のことばが有った時に、光が生まれたのである。

 神のことばと、ダイナミックな聖霊のエネルギーが、新しい創造をもたらしたのだった。

 また旧約聖書では、蜂蜜を、神の御言葉になぞらえる。
 蜂蜜は、栄養分が豊富で、甘さには疲れを取り新しい力を与えるものがある。
 日々、神の御ことばである聖書に親しむことは、私たちに新しい力を与えてくれる。

 
 サムソンは、いつも多くのペリシテ人を打ち負かした。それは、サムソンに神の霊が激しく下っていたからである。

 

【サムソンとデリラ】

 サムソンの婚礼の日、サムソンからペリシテ人に、なぞなぞが出される。

 
 サムソンはペリシテ人達言った。「もし、あなた方が7日の祝宴の間に、なぞなぞが解ければ、あなた方に豪華商品をあげましょう。

 しかし、もし答えられなければ、その豪華商品を私にください。」

 すると、ペリシテ人達は言った。「なぞなぞを私たちに聞かせよ。」

 そこで、サムソンは彼らに言った。「黄色くて甘い物、それはなーんだ?。強い者、それはなーんだ?。」

 ペリシテ人達は三日間たっても答えることができなかった。

 四日目になって、彼らはサムソンの妻デリラに言った。

「あなたの夫サムソンを口説いて、なぞなぞの答えを私達に教えよ。でないと、あなたとあなたの父の家を焼き払うぞ。」
 

 サムソンの妻デリラは言った。「あなたは私を愛してくださいません。あなたは、なぞなぞ私に解いてくださいません。」

 祝宴の間、あまりにもデリラがしきりにせがむので、とうとうサムソンは彼女になぞなぞを解き明かした。

 
 以前、主の霊によってサムソンが引き裂いた獅子のからだの中に蜂の巣があって蜜が流れ出ていた。

 それは、吠えたける獅子のように狙う悪魔という暗闇の力に打ち勝つ新しい力は、「神のことば」であること解き明かしていた。

 暗闇を光に変えるダイナミックな力を現していたのである。

 
 その秘密をサムソンはデリラに明かしたのだった。
 

 それで、デリラはなぞなぞの答えを自分の民、ペリシテ人達に明かした。

 祝宴の7日目、町の人々はサムソンに答えを言った。

「蜂蜜より甘いもの、それはなーんだ。雄獅子より強いもの、それはなーんだ。」

 ペリシテ人達は答えを言えたが、本当の意味を悟ることはできなかった。

 

 デリラが彼を裏切って、ペリシテの人々になぞなぞの答えを明かした事を知ったサムソンは言った。

「卑怯だぞ。しかし、しかたがない、一年分のハムとパンの豪華商品は、あなた方のものになった。」

 そこで、サムソンは、ペリシテ人の町の家々からハムとパンと、ついでにレタスを強奪し彼らに投げ与えた。

 これが有名なサムソンとデリラの物語である。

 

  だから何度も言うけど、そんなことはメッゲナイト!そんなことは絶対にないのだ!
 これじゃサムソンとデリカテッセンである。

  だから真剣な話を書くと、

 なぞかけは、〈士師記14:6-20〉で、サムソンとデリラではなく、サムソンとティムナと言うひとりの女の話である。

 サムソンとデリラの話は、〈士師記16:4-31〉に出てくる。
 
 
サムソンが生まれしだいは、こうであった。
 
 主の使いがマノアという人の妻に現れた。彼女は不妊の女で子供を産んだことが産んだことがなかった。
 主の使いは言った。「見よ。あなたは身ごもっていて、男の子を産もうしている。
 その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいるときから神へのナジル人であるからだ。
 彼はイスラエルをペリシテ人の手から救い始める。」
 
 再び、主の使いはマノアとその妻に現れた。その時、マノアは主の使いに言った。
「お名前は何とおっしゃるのですか。あなたのおことばが実現したら、私たちは、あなたをほめたたえたいのです。」
 主の使いは言った。「なぜ、あなたはそれを聞こうとするのか。わたしの名は不思議という。」

 サムソンはナジル人として成長した。
 
 さて、サムソンのペリシテ人の女性との関係は多い。しかし、それは主によることであった。
 主がペリシテ人と事を起こす機会を求めていたからである。
 
 サムソンはソレクの谷にいるひとりの女を愛した。彼女はとデリラと言った。
 すると、ペリシテ人達がデリラの所に来て言った。サムソンが多くのペリシテ人達を打ち負かし、ペリシテ人の支配が弱まっていたからである。
「サムソンを口説いて、彼の強い力がどこにあるのか、またどうしたら私達が彼に勝ち、彼を縛り上げて苦しめることができるかを見つけてくれ。私達はひとりひとり、あなたに銀千百枚をあげよう。」
 
 そこで、デリラはサムソンに言った。
「あなたの強い力はどこにあるのですか。どうすればあなたをあなたを縛って苦しめることができるのでしょう。どうか私に教えてください。」
 サムソンはデリラに言った。
「もし、彼らが、まだ干されていない7本の新しい弓の弦で私を縛るなら、私は弱くなり、並みの人のようになろう。」
 デリラからその話を聞いて、ペリシテ人達は弓の弦をデリラの所へ持って来たので、デリラはそれでサムソンを縛り上げた。
 彼女は、家の奥の部屋にペリシテ人を入れ、待ち伏せしている者を置いていた。
「サムソン。ペリシテ人があなたを襲ってきます。」とデリラは言った。
 しかし、サムソンはちょうど麻くずの糸が火に触れて切れるように、弓の弦を断ち切った。こうして、サムソンの力のもとは知れなかった。
 
 デリラはサムソンに言った。「まぁ、あなたは私を騙して嘘をつきました。さぁ、今度は本当のことを教えてください。」
 しかし、サムソンは力のもとをデリラに教えなかった。彼女の企みを見抜いていたからである。
 
 このような事が三度もあった後、デリラはサムソンに言った。
「あなたの心は私を離れているのに、どうして、あなたは『おまえを愛する』と言えるのでしょう。
 あなたはこれで三回も私を騙して、あなたの強い力がどこにあるのかを教えてくださいませんでした。」
 こうして、毎日デリラが同じ事を言って、しきりにせがみ責めたてたので、サムソンは死ぬほどつらかった。 それで、ついにサムソンは、自分の心をみな彼女に明かして言った。
「私の頭には、かみそりが当てられたことがない。私は母の胎内にいるときから、神へのナジル人であるからだ。
 もし、私の髪の毛が剃り落とされたら、私の力は私から去り、私は弱くなり、普通の人のようになろう。」
 デリラは、サムソンが自分の心をみな明かしたことを知った。
 そこで人をやって、ペリシテ人達呼んで言った。「今度は上って来てください。サムソンは彼の心をみな私に明かしました。」
 ペリシテ人達は、デリラの所に銀千百枚を持って上って来た。   デリラは自分の膝の上でサムソンを眠らせ、ひとりのペリシテ人を呼んで、彼の髪の毛を剃り落とした。
 サムソンの力は彼を去っていた。
 
 デリラが「サムソン。ペリシテ人があなたを襲って来ます。」と言った時、
 サムソンは眠りから覚め、「今度も前のように出て言って、ペリシテ人達を打ち負かしてやろう。」と言った。
 サムソンは、主が自分から去られたことを知らなかった。
 しかし、ペリシテ人達は彼を捕まえて、その目をえぐり出し、彼を引き立てて行き、青銅の足かせで彼を繋いだ。
 サムソンは、牢の中で臼を挽き、ペリシテ人の奴隷となっていた。
 しかし、サムソンの頭の毛は剃り落とされてから、また伸び始めていた。
 
 ペリシテ人が、自分達の神ダゴンに盛大な生け贄を捧げて楽しむ日がやって来た。
 ペリシテ人達は心が陽気になった時、「サムソンを呼んで来い。見せ物にして楽しもう」と言って、サムソンを牢から呼び出し、神殿に連れて来た。
 
 そして、ペリシテ人達が、サムソンを神殿の柱の間に立たせた時、サムソンは主に呼ばわって言った。
「神、主よ。どうぞ、私を御心に留めてください。
 ああ、神よ。どうぞ、この一時でも、私に目を留めてください。私の2つの目の為に、もう一度ペリシテ人に復讐したいのです。
 神殿の中は、多くのペリシテ人達の男や女で賑わっていた。約三千人のペリシテ人達が、サムソンが見せ物の演技をするのを見ていた。
 
 その時、サムソンは、神殿の宮を支えている二本の中柱を、一本は右の手に、一本は左の手にかかえ、それに寄りかかった。
 そしてサムソンは、「ペリシテ人と一緒に死のう」と言って、力をこめて、それを引いた。
 すると、宮は、その中にいたペリシテ人全体の上に落ちた。
 こうして、サムソンが死ぬ時に殺した者は、彼が生きている間に殺した者よりも多かった。 
 その事を聞いて、サムソンの家族である身内の者達が、サムソンを引き取り、父マノアの墓の近くに葬った。
 サムソンは、信仰によって国々を征服し、獅子の口をふさぎ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、ペリシテ人の陣営を陥れたのである。
 

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