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レアとラケル
レアとラケルは、ヤコブの二人の妻である。二人は姉妹である。姉の名がレア、妹の名がラケルであった。
“レアの目は弱々しかったが、ラケルは姿も顔だちも美しかった。”〈創世記29:17〉と聖書に書いている。
このふたりの人生を思う時、『風と共に去りぬ』のメラニーとスカーレットを思い浮かべてしまう。
ヤコブはラケルを愛していたので七年間、ラバンに仕えた。
ラバンより娘ラケルを妻としてもらえると思っていたヤコブの所に行かされたレアは、どうにもぶが悪い。 しかし、レアは、主を信じ、ひたすら忍耐してヤコブが自分に振り向いてくれるのを待っている。 その中で、主の恵みと祝福は、彼女に降り注ぐ。
主は、レアが嫌われているのをご覧になって、彼女の胎を開かれる。彼女は、ヤコブの子供を立て続けに三人産む。
その中に、王の権威を相続するユダがいる。その家系から王ダビデが生まれるのである。
一方、ラケルは不妊の女である。ラケルは、自分がヤコブに子供を産んでいないのを見て、姉に嫉妬し、ヤコブに「私に子供をください。でなければ、私は死んでしまいます。」と言う。
レアよりもヤコブに愛されているラケルであったが、慰めを受けるどころか、ヤコブに怒りを燃やされこう言われる。「私が神に代わることができようか。おまえの胎内に子を宿らせないのは神なのだ。」
『風と共に去りぬ』を思い浮かべる時、主人公であるスカーレット・オハラは一見、魅力的で目を引き性格も強い。
しかし、真の強さと優しさを兼ね備えているのはメラニーである。
メラニーと同じように、真の強さと優しさを兼ね備えているのはレアかもしれない。
しかし、神はラケルのことも覚えておられた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。
そして、後にエジプトの統治者となったヨセフが生まれる。
神は、このふたりの女性を用いられて、イスラエルの十二部族を産んだ。そうして、イスラエルの家を建て上げられたのである。
“「さぁ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。
主は御自分の小道を、私たちに教えてくださる。
私たちはその小道を歩もう。」
それはシオンから御教えが出、
エルサレムから主のことばが出るからだ。”〈イザヤ2:3〉
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