2013年12月10日火曜日

約束の子イサクの誕生と地上のカナンの地

 約束の子イサクの誕生と地上のカナンの地



 神がアブラハムに告げられた約束(契約)は、約束の子孫イエスキリストの、十字架の死と復活によって実現され成し遂げられる為の契約と、アブラハム・イサク・ヤコブにより始まったイスラエル民族、また、イスラエルの国に成就する事との両方の面があります。
 神は、それらの約束をイスラエル民族に成就されていく中で、神御自身がどのようなお方であるのか、又、来たるべきイエスキリストが、どのようなお方であるのか、少しずつ御自身を現されながらイスラエルの歴史を築き上げてこられました。(例、過ぎ越しの子羊、救いの岩など)
 ですから、私たちイエスキリストを信じ救われたクリスチャンが、新約聖書だけでなく旧約聖書をも読んだ時、父なる神やイエス様がどのようなお方なのか、もっと良く理解する事が出来るのです。又、長い間、旧約聖書を信じ、勉強して来たユダヤ人イスラエルの民がイエスキリストを信じ救われ時も、なんら抵抗も矛盾も無しに、新約聖書を読む事が出来るのです。

1)「約束の子イサクの誕生」

「来年の今ごろ、必ずあなたのところに戻って来ます。そのとき、あなたの妻サラには男の子ができている。」〈創世記18:10
 満天の星空のもとで、神がアブラハムに約束された御言葉〈創世記15:4.5〉を、実現される為に、主はアブラハムに現れました。  その時、アブラハムとサラは年を重ねて老人になっており、サラには普通の女にあることがすでに止まっていた。
 男の子ができると言う主の言葉が信じられずに、サラは心の中で笑ったが、「主に不可能なことがあろうか。」と主は言われました。
 主が定めた時になって、アブラハムとサラは男の子を生んみ、そして、その男の子の名をイサク(笑いの意味)と名づけたのです。
 神は、人間の常識では及びもつかないような最も不可能な状態な中で、約束の言葉によって、満天の星のように数えきれないイスラエルの民を生み出されたのです。

 

2)「この地上のカナンの地の約束」

 神がアブラハムに約束された中に、永遠という言葉が含まれていないカナンの地の契約があります。
 アブラハムが自分に子供がないので、「私の家の相続人は、私の家の奴隷のダマスコのエリエゼルが、私の跡取りになるでしょう。」と主に申し上げた時、主のことばがアブラハムに臨み、「その者があなたの跡を継いではならない。ただ、あなた自身から生まれ出て来る者が、あなたの跡を継がなければならない」と仰せられた時の土地の契約です。
 この土地の契約〈創世記15:15-18〉は、アブラハムの約束の子イサク、彼から生まれ出たヤコブ、またヤコブから生まれ出た十二部族、つまりイスラエル民族に対しての契約です。
「わたしは、この地をあなたの所有としてあなたに与えるために、カルデヤ人のウルからあなたを連れ出した主である。」
あなたの子孫は、自分たちのものでない国で寄留者となり、彼らは奴隷とされ、四百年の間、苦しめられよう。そして、四代目の者たちが、ここに戻って来る。
その日、主はアブラムと契約を結んで仰せられた。「わたしはあなたの子孫に、この地を与える。エジプトの川から、あの大川、ユーフラテス川まで〈創15:7-18
 
 この契約は、アブラハムの四代目の子孫たちが、エジプトの国で寄留者となり、奴隷とされ、四百年間の苦しみの後、この地上のカナンの地に戻って来て所有するという契約でした。 
 神は、アブラハムの子孫のイスラエル民族の安住の地として、この地上のカナンの地を与えることを定められたのです。







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