2013年12月10日火曜日

士師エフデ

おもしろブログ特集

 士師エフデ〈士師記3:12-30〉





 エフデは、12士師のひとりで、イスラエル12部族中のベニヤミン族の出身であった。


 イスラエルに敵対するモアブの国の王であるエグロンが、イスラエルを攻めて打ち破り、彼らはなつめやしの町(エリコの町)を占領した。

 それで、イスラエルは十八年の間、モアブの王エグロンに仕えることになった。



 イスラエルが主に叫び求めたとき、主は彼らのために、ひとりの救助者、左ききのエフデを起こされた。


 そこで、エフデは、モアブの王エグロンを倒すために、策略を巡らす。

 

 エグロンが、エリコの町に駐屯していた時の事だった。

 イスラエルは、エフデを通してモアブの王エグロンにみつぎものを送っていた。

 

 エフデは、一振りの両刃の剣を作り、それを着ている服の下、足の右ももの上にある帯にはさんだ。

 こうして、エフデはモアブの王エグロンを殺害する準備をする。

 王の警備をする者たちが、ボディチェックをしても、普通人間は右ききなので左ももをチェックする。

 エフデは、その隙を狙ったのだ。神は、その為に左ききの士師を起こされたのである。

 そして、エフデは、モアブの王エグロンにみつぎものを持って行った。

 エグロン王は非常に太っていた。



 みつぎものを捧げ終わった後、エフデはみつぎを一緒に運んで来た者たちを帰らせた。 エフデはモアブの王エグロンに言った。「エグロン王。私はあなたに秘密のお知らせがあります。」

 するとエグロン王は、「今、言うな」と言い、王の側近の者たちを皆、部屋の外に出した。
 

 エフデは、エグロンの王に近づいてに行った。 

 その時、エグロン王はひとりで涼しい屋上の部屋に座していた。 エフデが、「私にあなたへの神のお告げがあります。」と言うと、エグロン王はその座から立ち上がった。

 その時、エフデは左手を伸ばして、右ももから剣を取り出し、王の胸を刺した。

 そして、エフデは剣を引き抜き、さっそうと出て行った。



 何度も言うけど、そんな事はメッゲナイト!そんな事は絶対にありません。

 真実はそうではなかった。



 エグロン王を刺した後、さっそうと出て行きたかったエフデだったが、エグロン王が非常に太っていた為に剣が腹から抜けなかった。

 刃もつかも、王の腹に一緒に入ってしまったうえに、王の腹の脂肪が刃を防いでしまい抜けなかったのだ。

 そこでエフデは、さっそうと帰ることに失敗する。



 こう書きたいところだが真実は、またちょっと違う。



 エフデは、わざとエグロン王から剣を抜かなかったのである。  エグロン王が非常に太っている事を知っていたエフデは、証拠を隠滅するために、エグロン王の腹の脂肪がかぶさり剣を隠すことを狙ったのだった。



 エフデは、見事、王の警備にみつからずに出て行くことができたのだった。



 そして、エフデは、イスラエルの民と共に、エグロン王のいないモアブの国を征服したのである。


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