2013年12月10日火曜日

カレブ

  信仰の人・カレブ 

 

前進する神の救いの御計画 


 

 ヨシュア(イエスの意味)と共に約束の地カナンに入って行ったカレブは、異邦人と言われている。

 ルツ記のルツも異邦人であった。

 神は、永遠の救いの御計画を前進させて行かれる中で、意外に大きなところで異邦人を用いておられる。 
 
 

信仰の人・カレブ 


 

 イスラエルの民は、約束の地カナンを目の前にして入れなかった。 

 そこに住んでいるの背が高く力強い民族を恐れたのだ。 

 

 神がイスラエルの民が与えられたカナンの地は、乳と蜜の流れる地、ぶどうの実の一房を二人がかりで背負わなければならないほどに豊かな土地だった。 それでもイスラエルの民は、恐れによって入ることを躊躇してしまった。

 

 しかし、その中で、ヨシュアとカレブだけは恐れなかった。

 現実に見る状況よりも、神の偉大さに目を留めたのだ。 

 エルシャダイ・全能の神、これがヨシュアとカレブが信じた神であった。  

 そして、ヨシュアとカレブは約束の地に入って行った。そんな彼らと主は共におられた。

 

ユダ族の相続地 


 

 カレブは、神によって、ヨシュアと共に戦い抜いた人物であった。 

 年老いた時、カレブは、相続地をくださいと申し出た。そのカレブに与えられたのは、上下の泉のある恵まれたヘブロンの土地だった。 

 

 乾燥した雨の少ないイスラエルでは、水の湧きでる泉や井戸のある土地は、非常に恵まれていると言える。 

 つまり、恵み深い神の祝福に満ちているのである。 

 これが、カレブが約束の地に入る前、偉大な主だけを見上げ、現状を恐れなかったカレブに与えられた相続地であった。 

 

カレブの娘アクサ 


 

 カレブの娘アクサは、くるぶしの飾りの意味の名前を持つ女性だった。

 娘アクサは、12士師のひとりのオテニエルと結婚する。

 

 カレブは、キルヤテ・セフェルの戦いに勝利した人間に娘アクサを与えると宣言する。 オテニエルは、見事に勝利し、アクサとユダ族の相続地を得るのである。 

 

 オテニエルは、カレブの娘アクサをそそのかし、ユダ族の相続地の上下の泉のある土地をカレブに要求したのである。

 12士師たちは、どちらかと言うと個性的でオリジナリティ豊かな人物たちである。つまり、一癖もふた癖もあるのだ。

 

 この上下の泉のある地は、イサクが井戸を掘った時に上下の泉となったベテル・シェバの土地であった。 

 カレブは、娘アクサが嫁ぐ時、ベテル・シェバの土地をオテニエルに与える。

 絶えず、主と共に勝利する人生を戦い抜いたカレブらしいと言えるかもしれない。

 

 最後に、カレブの名前の意味をかけば、『犬』である。

 新約聖書で犬と言えば、律法学者やパリサイ人を思い浮かべる。 しかし、旧約聖書の中の人物たちは、謙遜に自分を見つめ「犬」という言葉を使った。ダビデなどがそうである。

 

 詩篇に、終わりの日に王であるイエスキリストが決定的勝利を取られる瞬間に、なぜか『犬』が主と共にいる。  

 犬は、主イエスと共に勝利りし、分捕りものを手にするのである。

 

 私たちも恐れずに、ヨシュア、すなわちイエスと共に約束の地カナンに入り、最も恵まれた相続地を手にしたカレブのようにありたいものだ。 

 

雲に乗って来られる方のために道を備えよ。

 その御名は、主。

 あなたがたは羊のおりの間に横たわるとき、

 銀でおおわれた、鳩の翼。

 その羽はきらめく黄金でおおわれている。 

 神のいくさ車は幾千万と数知れず、主がその中におられる。

 それは、あなたが、足を血に染めて、彼らを打ち砕くために。

 あなたの犬の舌が敵からその分け前を得るために。

 相つどうて、神をほめたたえよ。

 イスラエルの泉から出た者よ。主をほめたたえよ。〈詩篇68:4-26

 

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