アブラハム契約
”主のことばが彼に臨み、こう仰せられた。…「さぁ、天を見上げなさい。星を数えることができるなら、数えなさい。」さらに仰せられた。「あなたの子孫はこのようになる。」彼は、主を信じた。主はそれを彼の義と認められた。”〈創世記15:6〉
アブラハムは「信仰による義人」の起源であり、私たちの信仰の父です。
「アブラハムは神を信じた。それが彼の義とみなされた」…「わたしは、あなたをあらゆる国の人々の父とした」と書いてあるとおりに、アブラハムは私達すべての者の父なのです。
すなわち、私たちの主イエスキリストを死者の中からよみがえらせた方を信じる者は、その信仰が義とみなされるのです。
なぜなら、主イエスは、私たちの罪のために死に渡され、私たちが義と認められるために、よみがえられたからです。
神は、アブラハムがまだ割礼を受ける前に、律法の影も形も無い時に、あくまでも主と主のことばを信じるアブラハムの、その信仰を義と認められました。
ですから、アブラハムは、割礼のあるユダヤ人にとっても、無割礼の異邦人にとっても、信仰の父なのです。
私たちも、イエスを主と告白し、神はイエスを死者の中からよみがえらせてくださったと心で信じ、義と認められ救われました。
ただ、神とイエスキリストの恵みによる賜物として、永遠のいのちが与えられ、神の子とされたのです。
そして私たちも、アブラハムの信仰の足跡に従って、ただ主と、主の御ことばを信じて、喜びと感謝の中で日々歩んで行くようにと、主は願っておられるのです。
〔アブラハム契約の全容〕
全能の神がアブラハムに現れ彼と契約を結ぶと仰せられてから語り終えられるまでの約束〈創世記17:1-22〉
①“わたしは、この契約をあなたと結ぶ。あなたは多くの国民の父となる。あなたの名は、もうアブラムと呼んではならない。あなたの名はアブラハムとなる。わたしが、あなたを多くなり国民の父とするからである。わたしは、あなたの子孫をおびただしく増やし、あなたを幾つかの国民とする。あなたから、王たちが出て来よう。”〈創世記17:4-6〉
②“わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。”〈17:7〉
③“…カナンの全土を、あなたとあなたの後のあなたの子孫に永遠の所有として与える。”〈17:8〉
〔神とアブラハムの家族、サラ、イサクへの約束〕
④割礼“ついで、神はアブラハムに仰せられた。…次のこと(割礼)が、わたしとあなたがたと、またあなたの後のあなたの子孫”との永遠の契約〈17:10〉
イスラエル民族限定
⑤“その名をサライと呼んでではならない。その名はサラとなるからだ。わたしは彼女を祝福しよう…彼女は国々の母となり、国々の民の王たちが、彼女から出て来る。”〈17:16〉
⑥“…神は仰せられた。「…あなたの妻サラがあなたに男の子を産むのだ。あなたはその子をイサク(笑いの意)と名づけなさい。わたしは彼とわたしの契約を立て、それを彼の後の子孫のために永遠の契約とする。」”〈創世記17:19〉
⑦“地上のすべての民族はあなたによって祝福される。”〈創世記12:3〉
⑧“あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。”〈創世記22:18〉
約束の子孫イエスキリスト
“ところで、約束は、アブラハムとそのひとりの子孫とに告げられました。神は「子孫たちに」と言って、多数をさすことはせず、ひとりをさして、「あなたの子孫に」と言っておられます。その方はキリストです。”〈ガラテヤ3:16〉
神がアブラハム立てられた契約(約束)は、アブラハムと後のアブラハムの子孫であるイエスキリストと結ばれたものであると、聖書は言っています。
この契約は、アブラハム契約をお受けになったアブラハムの子孫であるイエスキリストが、この世界に来られた時に成し遂げられるための契約であったのです。
なぜなら、永遠の契約、永遠の所有という永遠という言葉が含まれているものは、永遠のいのちが与えられなければ成就することが出来ないからです。
神がアブラハムと立てられた契約の中で、永遠(のいのち)に関わっているものは、神のひとり子なるイエスが、人となってこの世界に来られ、私達人類全ての罪を負われ、十字架の上で血潮を流し死んで復活された、その永遠のいのちが、私達人類に与えられるようになって、初めて成就することが出来たのです。
“それは、罪が死によって支配したように、恵みが、私たちの主イエス・キリストにより、義の賜物によって支配し、永遠のいのちを得させるためなのです。”
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