ダビデ契約
神は、永遠の救いの御計画を成し遂げられるための器として、アブラハム、イサク、ヤコブを選ばれ、また、イスラエル十二部族のユダ族の中からダビデを選ばれました。
神はダビデを、イスラエルの国、イスラエル十二部族全体の王とされました。そして、神はダビデと契約を結ばれました。
アブラハムの子孫・ダビデの子孫・イエス
救い主イエスは、神がアブラハムと結ばれた契約を通して、また、神がダビデと約束された契約を通して、この世にお生まれになりました。
ダビデ契約
ダビデ契約は、預言者ナタンを通してダビデに与えられたものですが、その対象、すなわち受け手側の主語が、あなた(ダビデ)と彼(ダビデの子)の双方で書かれ、ダビデ契約もアブラハム契約と同じようにダビデとダビデの子孫であるイエスキリストに告げられたものです。
【ダビデ契約】
〈Ⅱサムエル7:8~16〉〈|歴代誌17:7-14〉に記されています。①“あなたの日数が満ち、あなたがあなたの先祖たちとともに眠るとき、わたしは、あなたの身から出る世継ぎの子を、あなたのあとに起こし、彼の王国を確立させる。彼はわたしの名のために一つの家を建て、わたしはその王国の王座をとこしえまでも堅く立てる。”〈7:12.13〉
ダビデの子が、主の家(主の宮、神殿)を建て、彼の王国を確立し、神はその王国の王座を永遠に堅く立てられる。
②“わたしは彼にとって父となり、彼はわたしにとって子となる。”〈7:14〉
神はダビデの子にとって父となり、彼は父なる神にとって子となる。
〈ヘブル人への手紙1:5.6〉に、神は長子であるひとり子イエスにこう言われたと書かれています。
“「あなたは、わたしの子。きょう、わたしはあなたを生んだ。」 またさらに「わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。」”〈ヘブル1:5〉
「わたしは彼の父となり、彼はわたしの子となる。」は、ダビデ契約の中でダビデの子に約束されている御ことばです。
③“あなたの家とあなたの王国とは、わたしの前にとこしえまでも続き、あなたの王座はとこしえまでも堅く立つ。”〈7:16〉
ダビデの家とダビデの王国はとこしえまでも続き、ダビデの王座は、永遠に堅く立つ。 Kingdomについては、サムエル記ではダビデの王国を思いがちですが、歴代誌では、ダビデの子の王国あるとわかります。
③は歴代史では、こう書かれています。
“わたしは彼(ダビデの子)をわたしの家とわたしの王国の中に、とこしえまでも立たせる。彼の王座は、とこしえまでも堅く立つ。”〈Ⅰ歴代誌17:14〉
神は、ダビデの子イエスを、父なる神とその王国の中に、永遠に立たせ、彼の王座は、永遠に堅く立つ。
④“わたしはあなたをすべての敵から守って、安息を与える。”
〈7:11〉
信じた者は神の安息に入る
ダビデ契約も永遠の契約なので、キリストの十字架の死と復活によって成し遂げられるための契約でした。
ダビデの信仰
“彼(ダビデ)は預言者でしたから、神が彼の子孫のひとりを彼の王位に着かせると誓って言われたことを知っていたのです。それで後のことを予見して、キリストの復活について『彼はハデスに捨てて置かれず、その肉体は朽ち果てない』と語ったのです。神はこのイエスをよみがえらせました。”〈使徒2:30-32〉
ダビデは、神がイエスを死者の中から甦らせたことによって、自分たち聖徒も終わりの日に復活し、朽ちないからだに変えられることを堅く信じました。“しかし、朽ちないものが朽ちないものを着、死ぬものが不死を着るとき、「死は勝利にのまれた」としるしされている御言葉が実現します。”〈|コリント15:54〉
イエスキリストの初臨・御降誕
これは、聖霊によりイエスを身ごもったマリヤに与えられた神のことばです。
“…あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。”〈ルカ1:33〉
この後、マリヤが、エリヤの霊を持つヨセフを身ごもっているエリザベスに挨拶をした時に、マリヤはこのように神を賛美しています。
「我がたましいは主をあがめ、我が霊は、我が救い主なる神をたたえます。…
私たちの父祖たち、アブラハムとその子孫に語られたとおりです。」
世界中の全ての人間の救いは、神の恵みによる永遠の救いの御計画と、その御ことばの約束を時が来れば実現してくださる神の真実にあります。
その神の約束の御ことばを成就する使命を負って、イエス様は、この世に来てくださったのです。
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